西本智実指揮 ヴェルディ「レクイエム」 コンセルトヘボウ公演
★遠藤個人ブログ「ひろいあつめたはなびら」より
2月27日 20:15 とうとうその時はやってきました!
いろいろな紆余曲折。焦りと苦労。よびかけで一筋の光をたぐいよせた時期。
どうしてもファンクラブのイベントにしたくなかった、この公演。
きっと、合唱団員の想いは同じだったはずです。
コンセルトヘボウで合唱団が苦労する両翼の距離感、それを感じるために前日の練習では、コンサートホールの1階客席部分を全部取り払ってオケがそこで弾き、合唱団は2回客席で両翼のバルコニーまで使い、極端なほどのパートlごとの距離感と指揮者との距離感を出してみました。
そこでショックを受けた方も多かったようです。
焦りを感じた方も。
でも、現実は目の前にある。
そして、いままで松村努先生に教わってきたことを信じて、しっかりと指揮をみてあわせていけば、絶対に合唱は大丈夫だと確信していました。
本番前、最後のリハ。
1年前からやってきたことの結果が、たった80分ですべて終了するのです。みんなそれぞれに苦労して、それぞれの想いを胸に走ってきたことを信じて、全員が一滴の後悔もない様に、松村先生について来れたことを誇りに感じて、気持ちを合わせてがんばりましょう!
本番。
前日までの練習とは打って変わって、合唱団にみなぎる緊張感。世界一流のホールで、一流の指揮者で歌う合唱団は、もはやアマチュアでよいわけがありません。一人ひとりがプロフェッショナルとして見られているのです、という言葉が伝わってくれたと確信しました。
結果。ほぼ満席(97%くらい?)の観客席から湧き上がる歓声とスタンディング・オベイションの感動!
いつまでも、いつまでもやまない拍手!!!
本当に、すごくすごく、迫力のある指揮でした。若くても、一流の人に認められる指揮者の格というものを認識しました。「かっこいい」というだけではなく、「その気にさせるから、くらいついて来い!」というオーラが出まくってました。
もうひとつの結果。打上げでのマエストロへの惜しみない拍手。まさにカリスマ。まさにヒロイン。でも、しっかりと自分の言葉で語られる想い。まだ満足出来ていないと。もっと上を目指しましょうと。必ず、もう一度実現したいと思います!!!
そして、ソリストの紹介での盛り上がりといったら!!!
そして、最後に松村先生を紹介したときの盛り上がりといったら!!!!!!!!
ずっと、合唱団を引っ張ってきていただいた松村先生には、いくら感謝してもしきれません!またぜひ、大きなプロジェクトでご一緒したいものです!!!本当にありがとうございました!!!
合唱団の皆様も、現地のトラも、ドイツから来て下さったノルトヴェスト・ドイチェ・フィルハーモニーも、すばらしいですよ。ほんとに。
自分の合唱団と掛け持ちしながら、それでも少しの妥協も許されない、海外での大きなプロジェクトに乗って、たくさんたくさん苦労された合唱団の皆様。タクトが下りた瞬間の観客の歓声は、皆さんのものでもあるのです。本当にすばらしい時間をありがとうございました!!!
さて、すでに私たちはミラノ。今日は、ヴェルディの生まれ故郷ブッセートへ。
たっぷりと観光も楽しんでいただきましょう。